1978年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第10回リーグチャンピオンシップシリーズ(10th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌4日から7日にかけて計4試合が開催された。その結果、ロサンゼルス・ドジャース(西地区)がフィラデルフィア・フィリーズ(東地区)を3勝1敗で下し、2年連続19回目のリーグ優勝および16回目のワールドシリーズ進出を果たした。
この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、ドジャースが7勝5敗と勝ち越していた[1]。両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのは2年連続2度目で、ドジャースが3勝1敗でシリーズを制する、という結果も前年と同じだった。フィリーズはポストシーズンのシリーズで2勝以上を挙げたことがなく、今シリーズでもその壁を越えることができなかった[2]。シリーズMVPには、優勝を決めた第4戦で一時勝ち越しのソロ本塁打を放つなど、4試合で打率.389・4本塁打・7打点・OPS 1.611という成績を残したドジャースのスティーブ・ガービーが選出された。しかしドジャースは、ワールドシリーズではアメリカンリーグ王者ニューヨーク・ヤンキースに2勝4敗で敗れ、13年ぶり5度目の優勝を逃した。
試合結果
1978年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月4日に開幕し、4日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月04日(水) | 第1戦 | ロサンゼルス・ドジャース | 9-5 | フィラデルフィア・フィリーズ | ベテランズ・スタジアム | |
10月05日(木) | 第2戦 | ロサンゼルス・ドジャース | 4-0 | フィラデルフィア・フィリーズ |
10月06日(金) | 第3戦 | フィラデルフィア・フィリーズ | 9-4 | ロサンゼルス・ドジャース | ドジャー・スタジアム |
10月07日(土) | 第4戦 | フィラデルフィア・フィリーズ | 3-4x | ロサンゼルス・ドジャース |
優勝:ロサンゼルス・ドジャース(3勝1敗 / 2年連続19度目) |
第1戦 10月4日
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
ロサンゼルス・ドジャース | 0 | 0 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 9 | 13 | 1 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 12 | 1 |
- 勝:ボブ・ウェルチ(1勝) 敗:ラリー・クリステンソン(1敗)
- 本塁打
LAD:スティーブ・ガービー1号3ラン・2号ソロ、デイビー・ロープス1号2ラン、スティーブ・イェーガー1号ソロ
PHI:ジェリー・マーティン1号ソロ - 審判
[球審]ジョン・マクシェリー
[塁審]一塁: リー・ウェイヤー、二塁: ニック・コロシ、三塁: アンディ・オルセン
[外審]左翼: サッチ・デビッドソン、右翼: ビル・ウィリアムズ - 夜間試合 試合時間: 2時間37分 観客: 6万3460人
詳細: Baseball-Reference.com
第2戦 10月5日
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
ロサンゼルス・ドジャース | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
- 勝:トミー・ジョン(1勝) 敗:ディック・ルースベン(1敗)
- 本塁打
LAD:デイビー・ロープス2号ソロ
- 審判
[球審]リー・ウェイヤー
[塁審]一塁: ニック・コロシ、二塁: アンディ・オルセン、三塁: サッチ・デビッドソン
[外審]左翼: ビル・ウィリアムズ、右翼: ジョン・マクシェリー - 昼間試合 試合時間: 2時間6分 観客: 6万642人
詳細: Baseball-Reference.com
第3戦 10月6日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
2回表、先発投手スティーブ・カールトンが3点本塁打を放ち自らを援護(17秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 1 | 9 | 11 | 1 |
ロサンゼルス・ドジャース | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 8 | 2 |
- 勝:スティーブ・カールトン(1勝) 敗:ドン・サットン(1敗)
- 本塁打
PHI:スティーブ・カールトン1号3ラン、グレッグ・ルジンスキー1号ソロ
LAD:スティーブ・ガービー3号ソロ - 審判
[球審]アンディ・オルセン
[塁審]一塁: サッチ・デビッドソン、二塁: ビル・ウィリアムズ、三塁: ジョン・マクシェリー
[外審]左翼: リー・ウェイヤー、右翼: ニック・コロシ - 夜間試合 試合時間: 2時間18分 観客: 5万5043人
詳細: Baseball-Reference.com
第4戦 10月7日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
7回表、代打ベイク・マクブライドのソロ本塁打でフィリーズが同点に追いつく(1分10秒) |
延長10回裏二死一・二塁、ビル・ラッセルの中前打でドジャースがサヨナラ勝利しリーグ連覇を決める(51秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E |
フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 2 |
ロサンゼルス・ドジャース | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1x | 4 | 13 | 0 |
- 勝:テリー・フォースター(1勝) 敗:タグ・マグロウ(1敗)
- 本塁打
PHI:グレッグ・ルジンスキー2号2ラン、ベイク・マクブライド1号ソロ
LAD:ロン・セイ1号ソロ、スティーブ・ガービー4号ソロ - 審判
[球審]サッチ・デビッドソン
[塁審]一塁: ビル・ウィリアムズ、二塁: ジョン・マクシェリー、三塁: リー・ウェイヤー
[外審]左翼: ニック・コロシ、右翼: アンディ・オルセン - 昼間試合 試合時間: 2時間53分 観客: 5万5124人
詳細: Baseball-Reference.com
脚注
- ^ "1978 Los Angeles Dodgers Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年12月30日閲覧。
- ^ Thomas Boswell, "Maddox Error Hurts Phils in 10th, 4-3," The Washington Post, October 8, 1978. 2020年12月30日閲覧。
外部リンク
- Baseball-Reference.com(英語)
- 1978 National League Championship Series - IMDb(英語)
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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ワールドシリーズ優勝(07回) | |
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ワールドシリーズ敗退(14回) | |
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リーグ優勝(24回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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フィラデルフィア・フィリーズ |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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フィリーズ球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(2回) | |
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ワールドシリーズ敗退(6回) | |
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リーグ優勝(8回) | |
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傘下マイナーチーム | |
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