ジム・バニング

曖昧さ回避 この項目では、元MLB投手、政治家について説明しています。元MLBの捕手については「ジム・バニング (捕手)」をご覧ください。
ジム・バニング
アメリカ合衆国上院議員
ケンタッキー州選出
任期
1999年1月3日 – 2011年1月3日
前任者ウェンデル・フォード
後任者ランド・ポール
アメリカ合衆国下院議員
ケンタッキー州第4選挙区選出
任期
1987年1月3日 – 1999年1月3日
前任者ジーン・スナイダー
後任者ケン・ルーカス
個人情報
生誕 (1931-10-23) 1931年10月23日
ケンタッキー州サウスゲート
死没 (2017-05-27) 2017年5月27日(85歳没)
政党共和党
配偶者メアリー・キャサリン・サイス
住居ケンタッキー州サウスゲート
出身校ザビエル大学 (B.A.)
専業野球選手, 仲立人
宗教ローマカトリック
ジム・バニング
Jim Bunning
新人時代のバニング (1955年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ケンタッキー州
生年月日 (1931-10-23) 1931年10月23日
没年月日 (2017-05-27) 2017年5月27日(85歳没)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1950年
初出場 1955年7月20日
最終出場 1971年9月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
アメリカ野球殿堂
殿堂表彰者
選出年 1996年
選出方法 ベテランズ委員会選出
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ジェームズ・ポール・デヴィッド「ジム」バニングJames Paul David "Jim" Bunning, 1931年10月23日 - 2017年5月27日[1])は、アメリカ合衆国プロ野球選手(投手、右投右打)、政治家。共和党所属の連邦下院議員連邦上院議員

生い立ちと家族

バニングはケンタッキー州サウスゲートでルイス・アロシウス・バニングおよびグラディス・バニング(旧姓:ベスト)夫妻の間に生まれる。シンシナティのセント・ザビエル高校を1949年に卒業し、ザビエル大学に入学、経済学の学位を得る。

1952年にバニングはメアリー・キャサリン・サイスと結婚、5人の娘と4人の息子をもうける。息子の一人、デヴィッド・L・バニングはケンタッキー州東地区地裁の連邦判事である。

メジャーリーガー時代

1950年デトロイト・タイガースと契約。1964年から1967年までフィラデルフィア・フィリーズ1968年から1969年途中までピッツバーグ・パイレーツ、その後ロサンゼルス・ドジャースに所属。1970年にフィリーズに復帰したが、1971年シーズン後引退した。

1955年7月20日にメジャーデビュー。1957年には20勝8敗で最多勝のタイトルを獲得。1958年7月20日ボストン・レッドソックス戦でノーヒットノーランを達成、1964年6月21日ニューヨーク・メッツ戦では史上7人目、ナショナルリーグでは初の完全試合を達成した。両リーグでノーヒットノーランを達成したのはサイ・ヤングに次いで史上2人目である。また、両リーグで1000奪三振を達成したのはバニングが最初である(現在はノーラン・ライアンなどもこの記録を達成している)。

1959年8月2日のボストン・レッドソックス戦では、9回表にメジャー史上10人目の3者連続3球三振を記録している。

投手としての球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ (米書『guide to pitchers』より)

1996年ベテランズ委員会推薦で野球殿堂入りを果たした(殿堂のプレートは現役時代に最も活躍したフィリーズの帽子を被っている)。

バニングのフィリーズ在籍時の背番号「14」。
フィラデルフィア・フィリーズの永久欠番2001年指定。

2001年、バニングのフィリーズ在籍時の背番号14』が永久欠番に指定された。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1955 DET 15 8 0 0 -- 3 5 1 -- .375 241 51.0 59 8 32 2 3 37 1 0 38 36 6.35 1.78
1956 15 3 0 0 -- 5 1 1 -- .833 245 53.1 55 6 28 4 0 34 3 0 24 22 3.71 1.56
1957 45 30 14 1 -- 20 8 1 -- .714 1081 267.1 214 33 72 5 11 182 4 1 91 80 2.69 1.07
1958 35 34 10 3 -- 14 12 0 -- .538 923 219.2 188 28 79 4 10 177 5 3 96 86 3.52 1.22
1959 40 35 14 1 -- 17 13 1 -- .567 1037 249.2 220 37 75 0 11 201 1 1 111 108 3.89 1.18
1960 36 34 10 3 -- 11 14 0 -- .440 1024 252.0 217 20 64 7 11 201 2 0 92 78 2.79 1.12
1961 38 37 12 4 -- 17 11 1 -- .607 1110 268.0 232 25 71 3 9 194 2 0 113 95 3.19 1.13
1962 41 35 12 2 -- 19 10 6 -- .655 1103 258.0 262 28 74 3 13 184 4 0 112 103 3.59 1.3
1963 39 35 6 2 -- 12 13 1 -- .480 1051 248.1 245 38 69 3 5 196 4 0 119 107 3.88 1.26
1964 PHI 41 39 13 5 -- 19 8 2 -- .704 1145 284.1 248 23 46 3 14 219 2 0 99 83 2.63 1.03
1965 39 39 15 7 -- 19 9 0 -- .679 1191 291.0 253 23 62 10 12 268 1 0 92 84 2.60 1.08
1966 43 41 16 5 -- 19 14 1 -- .576 1254 314.0 260 26 55 8 19 252 5 1 91 84 2.41 1.00
1967 40 40 16 6 -- 17 15 0 -- .531 1216 302.1 241 18 73 20 13 253 4 1 94 77 2.29 1.04
1968 PIT 27 26 3 1 -- 4 14 0 -- .222 684 160.0 168 14 48 6 8 95 3 0 75 69 3.88 1.35
1969 25 25 4 0 -- 10 9 0 -- .526 654 156.0 147 10 49 4 6 124 4 1 74 66 3.81 1.26
LAD 9 9 1 0 -- 3 1 0 -- .750 238 56.1 65 5 10 0 1 33 0 0 23 21 3.36 1.33
'69計| 34 34 5 0 -- 13 10 0 -- .565 892 212.1 212 15 59 4 7 157 4 1 97 87 3.69 1.28
1970 PHI 34 33 4 0 -- 10 15 0 -- .400 937 219.0 233 19 56 9 8 147 1 0 111 100 4.11 1.32
1971 29 16 1 0 -- 5 12 1 -- .294 484 110.0 126 11 37 7 6 58 1 0 72 67 5.48 1.48
MLB:17年 591 519 151 40 -- 224 184 16 -- .549 15618 3760.1 3433 372 1000 98 160 2855 47 8 1527 1366 3.27 1.18
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 「-」は記録なし

タイトル

  • 最多勝利:1回(1957年)
  • 最多奪三振:3回(1959年、1960年、1967年)

記録

背番号

  • 15(1955年)
  • 41(1956年 - 同年途中)
  • 14(1956年途中 - 1969年途中、1970年 - 1971年)
  • 17(1969年途中 - 同年途中)
  • 38(1969年途中 - 同年終了)


政治家として

1977年からケンタッキー州フォート・トマス市の市議会議員を2年間務め、1987年から1999年まで下院議員を務めた。

1998年、ケンタッキー州選出の上院議員を24年間務めたウェンデル・H・フォードが辞任を表明すると出馬を表明。接戦を制し上院議員に初当選した。2004年に再選された。

在任当時、上院の最も保守的な議員のうちの1人とされた。2006年4月にはタイム誌の「アメリカの上院議員ワースト5」の一人に選ばれたほどである。

2008年12月、世界金融危機に伴ういわゆる「ビッグスリー救済法案」に反対票を投じたといわれ、ビッグスリーのお膝元であるミシガン州で行なわれる予定だった野球ファン向けのサイン会が中止になる騒ぎになった。

ランド・ポール上院議員と。(2010年)

2010年の中間選挙で出馬を辞退し引退。2011年1月3日を以って同じ共和党のランド・ポールへ連邦上院議員職を引き継いだ。

その後は隠居生活を送っていたが、2016年脳梗塞を発症し、翌2017年5月27日に死去した[2]。85歳没。

脚注

  1. ^ http://www.rcnky.com/articles/2017/05/27/senator-jim-bunning-dies-85
  2. ^ “殿堂入り投手のバニング氏が死去、引退後は政界でも活躍”. afpbb.com. (2017年5月28日). https://www.afpbb.com/articles/-/3129877 2019年7月10日閲覧。 

外部リンク

  • U.S. Senator Jim Bunning オフィシャルサイト
  • Baseballhalloffame.org(英語)アメリカ野球殿堂National Baseball Hall of Fame)による紹介
  • 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Biography at the Biographical Directory of the United States Congress
  • Profile at Project Vote Smart
  • Financial information (federal office) at the Federal Election Commission
  • Philadelphia Phillies history page on Bunning
  • Box score of Bunning's perfect game
受賞や功績
先代
フランク・ラリー
アメリカンリーグ最多勝投手
1957年
ビリー・ピアースと共に)
次代
ボブ・ターリー
先代
アーリー・ウィン
アメリカンリーグ・ストライクアウト・チャンピオン
1959年 - 1960年
次代
カミロ・パスカル
先代
ボブ・キーガン
サンディー・コーファックス
ノーヒットノーラン投手
1958年7月20日
1964年6月21日
次代
ホイト・ウィルヘルム
ジム・マロニー
先代
ドン・ラーセン
完全試合投手
1964年6月21日
次代
サンディー・コーファックス
先代
サンディー・コーファックス
ナショナルリーグ・ストライクアウト・チャンピオン
1967年
次代
ボブ・ギブソン
先代
ビリー・ウィリアムズ
プレイヤー・オブ・ザ・マンス
1964年6月
次代
ロン・サント
アメリカ合衆国下院
先代
ジーン・スナイダー
ケンタッキー州選出下院議員
ケンタッキー州第4選挙区

1987年 - 1999年
次代
ケン・ルーカス
アメリカ合衆国上院
先代
ウェンデル・フォード
アメリカ合衆国の旗 ケンタッキー州選出上院議員(第3部)
1999年 - 2011年
同職:ミッチ・マコーネル
次代
ランド・ポール
党職
先代
ルイ・B・ナン
共和党ケンタッキー州知事候補
1983年
次代
ジョン・ハーパー
先代
デヴィッド・L・ウィリアムズ
共和党選出上院議員ケンタッキー州候補
1998年, 2004年
次代
ランド・ポール
 
業績
19世紀
20世紀
21世紀
(※)はワールドシリーズでの記録
アメリカンリーグ最多勝投手
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
アメリカンリーグ最多奪三振
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ナショナルリーグ最多奪三振
1870年代
1880年代
1890年代
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ピッツバーグ・パイレーツ開幕投手
1880年代
1890年代
1900年代
  • 00 サム・リーバー
  • 01 サム・リーバー
  • 02 ディーコン・フィリップ
  • 03 ディーコン・フィリップ
  • 04 ディーコン・フィリップ
  • 05 パッシー・フラエティ
  • 06 ビック・ウィリス
  • 07 ディーコン・フィリップ
  • 08 ハウイー・カムニッツ
  • 09 ハウイー・カムニッツ
1910年代
1920年代
1930年代
  • 30 レイ・クレマー
  • 31 ラリー・フレンチ
  • 32 ラリー・フレンチ
  • 33 ビル・スウィフト
  • 34 ヘイニー・マイネ
  • 35 ウェイト・ホイト
  • 36 サイ・ブラントン
  • 37 サイ・ブラントン
  • 38 サイ・ブラントン
  • 39 サイ・ブラントン
1940年代
  • 40 ボブ・クリンガー
  • 41 ボブ・クリンガー
  • 42 マックス・ブッチャー
  • 43 リップ・シューエル
  • 44 プリーチャー・ロー
  • 45 フリッツ・オスターミューラー
  • 46 フリッツ・オスターミューラー
  • 47 リップ・シューエル
  • 48 ハル・グレッグ
  • 49 リップ・シューエル
1950年代
  • 50 ボブ・チェインズ
  • 51 クリフ・チェンバーズ
  • 52 ムリー・ディックソン
  • 53 ムリー・ディックソン
  • 54 ボブ・フレンド
  • 55 マックス・サーコント
  • 56 ボブ・フレンド
  • 57 ボブ・フレンド
  • 58 ボブ・フレンド
  • 59 ロン・クライン
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
フィラデルフィア・フィリーズ開幕投手
1880年代
  • 83 ジョン・コールマン
  • 84 チャーリー・ファーガソン
  • 85 チャーリー・ファーガソン
  • 86 ダン・ケイシー
  • 87 エド・デイリー
  • 88 キッド・グリーソン
  • 89 チャーリー・バフィントン
1890年代
1900年代
  • 00 アル・オース
  • 01 ジャック・ダン
  • 02 ハリー・フェックス
  • 03 チック・フレイザー
  • 04 ビル・ダグルビー
  • 05 トギー・ピッティンジャー
  • 06 ジョニー・ラッシュ
  • 07 フランク・コリドン
  • 08 ジョージ・マッキラン
  • 09 ハリー・コベルスキ
1910年代
1920年代
  • エッパ・リクシー
  • 21 ジミー・リング
  • 22 リー・メドーズ
  • 23 ビル・ハッベル
  • 24 ジミー・リング
  • 25 ハル・カールソン
  • 26 ハル・カールソン
  • 27 ハル・カールソン
  • 28 ジミー・リング
  • 29 クロード・ウィロビー
1930年代
  • 30 レス・スウィートランド
  • 31 ハル・エリオット
  • 32 フィル・コリンズ
  • 33 フリント・ラム
  • 34 ジャンボ・エリオット
  • 35 カート・デービス
  • 36 カート・デービス
  • 37 シル・ジョンソン
  • 38 ウェイン・ラマスター
  • 39 ヒュー・マルカーイー
1940年代
  • 40 カービー・ハイブ
  • 41 シー・ブラントン
  • 42 シイ・ジョンソン
  • 43 アル・ガーホーサー
  • 44 ディック・バレット
  • 45 ケン・ラフェンズバーガー
  • 46 オスカー・ジャド
  • 47 スクールボーイ・ロウ
  • 48 ダッチ・レナード
  • 49 ケン・ハインツェルマン
1950年代
1960年代
  • 60 ロビン・ロバーツ
  • 61 ロビン・ロバーツ
  • 62 アート・マハッフィー
  • 63 アート・マハッフィー
  • 64 デニス・ベネット
  • 65 クリス・ショート
  • 66 クリス・ショート
  • 67 ジム・バニング
  • 68 クリス・ショート
  • 69 クリス・ショート
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
デトロイト・タイガース開幕投手
1900年代
1910年代
1920年代
  • 20 フックス・ダウス
  • 21 ダッチ・レナード
  • 22 レッド・オールドハム
  • 23 リップ・コリンズ
  • 24 フックス・ダウス
  • 25 ダッチ・レナード
  • 26 アール・ホワイトヒル
  • 27 アール・ホワイトヒル
  • 28 ジョシュ・ビリングス
  • 29 アール・ホワイトヒル
1930年代
  • 30 ジョージ・ウール
  • 31 アール・ホワイトヒル
  • 32 ヴィック・ソレル
  • 33 トミー・ブリッジズ
  • 34 ファーポ・マーベリー
  • 35 スクールボーイ・ロウ
  • 36 スクールボーイ・ロウ
  • 37 エルデン・オーカー
  • 38 ロキシー・ローソン
  • 39 トミー・ブリッジズ
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 20 マシュー・ボイド
  • 21 マシュー・ボイド
  • 22 エドゥアルド・ロドリゲス
  • 23 エドゥアルド・ロドリゲス
  • 24 タリック・スクーバル
フィラデルフィア・フィリーズ
球団
歴代本拠地
文化
永久欠番
フィリーズ球団殿堂
ワールドシリーズ優勝(2回)
ワールドシリーズ敗退(6回)
リーグ優勝(8回)
傘下マイナーチーム
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人物
  • 米国議会
その他
  • SNAC