ジェフ・リアドン

ジェフ・リアドン
Jeff Reardon
ミネソタ・ツインズ時代
(1987年10月29日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 マサチューセッツ州
生年月日 (1955-10-01) 1955年10月1日(68歳)
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1977年
初出場 1979年8月25日
最終出場 1994年5月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ジェフ・リアドンJeffrey James Reardon, 1955年10月1日 - )はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ダルトン出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。ニックネームは「The Terminator(ターミネーター)」。

2017年シーズン終了時点で歴代第10位となる通算367セーブを記録した。MLBでのキャリアの中で先発登板したことは1度もなく、純然たる救援投手である。

人物・来歴

1979年8月25日にニューヨーク・メッツでメジャー初登板。当初は主に中継ぎ投手としての起用で、1981年途中にモントリオール・エクスポズ(現在のワシントン・ナショナルズ)に移籍50日間に及ぶストライキでシーズンが中断され、2シーズン制となったこの年、エクスポズは球団創設以来初、モントリオール時代唯一の地区優勝を果たす[1]が、チャンピオンシップシリーズロサンゼルス・ドジャースに敗れ、ワールドシリーズ出場はならなかった。 翌1982年よりクローザーに昇格し、この年から11年連続で20セーブ以上を記録。 1985年にはナ・リーグ最多の41セーブを記録し、最優秀救援投手賞を受賞。初のオールスター出場を果たす。 1986年も35セーブを記録し、2年連続でオールスター出場。秋にメジャーリーグオールスターの一員として来日。この時が最後のエクスポズのユニフォーム姿となった。

1987年ミネソタ・ツインズに移籍し、31セーブを記録し、チームのワールドチャンピオンに貢献。 ワールドシリーズ最終戦となった第7戦ではセーブを記録し、(日本でいう)「胴上げ投手」となった。 1988年は42セーブをあげて、3度目のオールスター出場を果たした。両リーグでの40セーブ達成は史上初であった。

1990年にはボストン・レッドソックスに移籍。1991年は40セーブを記録し、4度目のオールスター出場を果たす。 異なる3チームでの40セーブ達成も史上初であった。 1992年6月にローリー・フィンガーズが保持していたMLBの通算セーブ記録341を抜く342セーブを記録する(翌1993年、1年足らずでリー・スミスに抜かれる)。 シーズン終盤にアトランタ・ブレーブスに移籍。 トロント・ブルージェイズとのワールドシリーズに進出するが、第2戦で1点リードの9回表に登板も、エド・スプレイグに逆転2点本塁打を打たれてセーブ失敗、敗戦投手となる。チームも2勝4敗で敗れた。

翌1993年はシカゴ・カブスに移籍。8セーブに終わって中継ぎに降格となった。 1994年にはニューヨーク・ヤンキースに移籍したが、開幕から11試合の登板で防御率8.38の散々な内容で5月に解雇され、そのまま現役を引退した。

通算880試合登板は2012年終了時点でMLB歴代30位。先発経験が一度もない投手に限定すれば、歴代7位である。また、冒頭のように通算367セーブは2012年終了時点で歴代7位である。

メジャーリーガーには珍しく愛煙家。1986年に日米野球で来日した際には、来日した選手・監督・コーチ・関係者の中で唯一のスモーカーで、非常に肩身の狭い思いをしたという[2]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1979 NYM 18 0 0 0 0 1 2 2 -- .333 81 20.2 12 2 9 3 0 10 2 0 7 4 1.74 1.02
1980 61 0 0 0 0 8 7 6 -- .533 475 110.1 96 10 47 15 0 101 2 0 36 32 2.61 1.30
1981 18 0 0 0 0 1 0 2 -- 1.000 124 28.2 27 2 12 4 1 28 0 0 11 11 3.45 1.36
MON 25 0 0 0 0 2 0 6 -- 1.000 155 41.2 21 3 9 0 1 21 1 0 6 6 1.30 0.72
'81計 43 0 0 0 0 3 0 8 -- 1.000 279 70.1 48 5 21 4 2 49 1 0 17 17 2.18 0.98
1982 75 0 0 0 0 7 4 26 -- .636 444 109.0 87 6 36 4 2 86 2 0 28 25 2.06 1.13
1983 66 0 0 0 0 7 9 21 -- .438 403 92.0 87 7 44 9 1 78 2 0 34 31 3.03 1.42
1984 68 0 0 0 0 7 7 23 -- .500 363 87.0 70 5 37 7 3 79 4 0 31 28 2.90 1.23
1985 63 0 0 0 0 2 8 41 -- .200 356 87.2 68 7 26 4 1 67 2 0 31 31 3.18 1.07
1986 62 0 0 0 0 7 9 35 -- .438 368 89.0 83 12 26 2 1 67 0 0 42 39 3.94 1.22
1987 MIN 63 0 0 0 0 8 8 31 -- .500 337 80.1 70 14 28 4 3 83 2 0 41 40 4.48 1.22
1988 63 0 0 0 0 2 4 42 -- .333 299 73.0 68 6 15 2 2 56 0 3 21 20 2.47 1.14
1989 65 0 0 0 0 5 4 31 -- .556 297 73.0 68 8 12 3 3 46 1 1 33 33 4.07 1.10
1990 BOS 47 0 0 0 0 5 3 21 -- .625 210 51.1 39 5 19 4 1 33 0 0 19 18 3.16 1.13
1991 57 0 0 0 0 1 4 40 -- .200 248 59.1 54 9 16 3 1 44 0 0 21 20 3.03 1.18
1992 46 0 0 0 0 2 2 27 -- .500 183 42.1 53 6 7 0 1 32 0 0 20 20 4.25 1.02
ATL 14 0 0 0 0 3 0 3 -- 1.000 62 15.2 14 0 2 1 1 7 0 0 2 2 1.15 1.42
'92計 60 0 0 0 0 5 2 30 -- .500 245 58.0 67 6 9 1 2 39 0 0 22 22 3.41 1.31
1993 CHC 58 0 0 0 0 4 6 8 -- .400 267 61.2 66 4 10 0 5 35 2 0 34 28 4.09 1.23
1994 NYY 11 0 0 0 0 1 0 2 -- 1.000 48 9.2 17 3 3 0 0 4 0 0 9 9 8.38 2.07
MLB:16年 880 0 0 0 0 73 77 367 -- .487 4720 1132.1 1000 109 358 65 27 877 20 4 426 397 3.16 1.20
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












1979 NYM 18 1 1 0 1 1.000
1980 61 1 7 4 0 .667
1981 18 0 2 0 0 1.000
MON 25 1 2 0 0 1.000
'81計 43 1 4 0 0 1.000
1982 75 6 9 1 0 .938
1983 66 3 4 2 0 .778
1984 68 2 5 1 0 .875
1985 63 9 8 0 0 1.000
1986 62 8 10 0 1 1.000
1987 MIN 63 2 6 0 1 1.000
1988 63 1 2 0 0 1.000
1989 65 1 3 0 0 1.000
1990 BOS 47 1 4 1 0 .833
1991 57 2 1 0 0 1.000
1992 46 2 3 0 1 1.000
ATL 14 0 1 0 0 1.000
'92計 60 2 4 0 1 1.000
1993 CIN 58 4 6 2 0 .833
1994 NYY 11 0 1 0 0 1.000
MLB 880 44 75 11 4 .915

タイトル

  • 最多セーブ投手:1回(1985年)
  • 最優秀救援投手:2回(1985年、1987年)

表彰

記録

背番号

  • 45(1979年 - 1980年)
  • 44(1981年 - 同年途中)
  • 31(1981年途中 - 同年終了、1992年途中 - 同年終了)
  • 41(1982年 - 1992年途中、1993年)
  • 54(1994年)

脚注

  1. ^ ワシントンD.C.移転後の2012年に球団史上2度目の地区優勝を果たした。
  2. ^ 週刊ベースボール・1986年12月31日増刊号 1986米大リーグ総集編、ベースボール・マガジン社、1986年、104頁

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
 
業績
ナショナルリーグ最多セーブ
1950年代
  • 50 ジム・コンスタンティー
  • 51 テッド・ウィルクス(英語版)
  • 52 アル・ブレイズル(英語版)
  • 53 アル・ブレイズル(英語版)
  • 54 ジム・ヒューズ(英語版)
  • 55 ジャック・マイヤー(英語版)
  • 56 クレム・ラビーン(英語版)
  • 57 クレム・ラビーン(英語版)
  • 58 ロイ・フェイス
  • 59 リンディ・マクダニエル(英語版)ドン・マクマホン(英語版)
1960年代
1970年代
  • 70 ウェイン・グレンジャー(英語版)
  • 71 デーブ・ジュスティ(英語版)
  • 72 クレイ・キャロル(英語版)
  • 73 マイク・マーシャル
  • 74 マイク・マーシャル
  • 75 ロウリー・イーストウィック(英語版)アル・ラボスキー(英語版)
  • 76 ロウリー・イーストウィック(英語版)
  • 77 ローリー・フィンガーズ
  • 78 ローリー・フィンガーズ
  • 79 ブルース・スーター
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

太字は現役選手

ミネソタ・ツインズ 1987年のワールドシリーズ ロースター
   

選手
04 スティーブ・ロンバードージー
05 ロイ・スモーリー
07 グレッグ・ギャグニー
08 ゲイリー・ガイエティ
09 ジーン・ラーキン
14 ケント・ハーベック
15 ティム・ロードナー
16 フランク・バイオーラシリーズMVP
17 レス・ストレイカー
18 ドン・ベイラー
21 ジョージ・フレイジャー
22 キース・アサートン


24 トム・ブラナンスキー
25 ランディ・ブッシュ
26 アル・ニューマン
27 マーク・デビッドソン
28 バート・ブライレブン
31 ダン・シャッツェダー
32 ダン・グラッデン
33 サル・ブテラ
34 カービー・パケット
36 ジョー・ニークロ
40 フアン・ベレンガー
41 ジェフ・リアドン

監督
10 トム・ケリー

コーチ
06 トニー・オリバ
42 ディック・サッチ
43 リック・ステルメイセク
44 リック・レニック
45 ウェイン・ターウィリガー

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