瘢痕拘縮

瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)とは拘縮のなかでも、創傷治癒過程で生じる瘢痕が原因となるものを言う。皮膚、皮下組織、腱膜、腱といった組織が瘢痕を生じて一旦拘縮を生じると、形成外科あるいは整形外科的な治療を要する場合が多い。

  1. 皮膚性拘縮
    皮膚熱傷や挫滅から回復する際、ケロイド肥厚性瘢痕などにより引きつれるために起こる。いったん拘縮すると手術以外に除去方法がない。Z形成術やティッシュエキスパンダー、植皮によって皮膚の不足分を補うなどの方法がある。
  2. 結合組織性拘縮
    皮下組織や、腱膜の瘢痕拘縮。


瘢痕拘縮は歩行機能やADLの阻害因子となり、リハビリテーションの対象となることがある。

関連項目

参考

  • 瘢痕・ケロイド治療研究会