毛包虫症

イヌニキビダニ(Demodex canis
イヌの毛包虫症

毛包虫症(もうほうちゅうしょう、英:demodicosis)とはニキビダニDemodex spp.)が毛包あるいは皮脂腺に寄生することを原因とする疾病。イヌ、ウシ、ブタで多くみられ、ネコでは稀。全身性あるいは眼、口周囲、四肢端などの局所性に脱毛、落屑、痂皮、脂漏、色素沈着化膿などが認められる。掻痒はないあるいは軽度。診断は病変部よりニキビダニの検出あるいは皮膚生検による。膿皮症、真菌性皮膚炎、脂漏症、甲状腺機能低下症などとの鑑別が必要。治療にはイベルメクチンが用いられる。膿皮症が併発している場合は抗菌薬を使用する。

関連項目

参考文献

  • 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(小動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006
  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
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