横側頭回

脳: 横側頭回
側頭葉の上部表面が露出するようにを切開した図。横側頭回は中央左に見える。
ヒトの脳の横側頭回と島皮質を露出させた写真。横側頭回は図中4番
名称
日本語 横側頭回
英語 Transverse temporal gyrus
ラテン語 Gyri temporales transversi
略号 TTG, TrG
関連構造
上位構造 側頭葉
構成要素 一次聴覚野
動脈 中大脳動脈
画像
Digital Anatomist 左側面+島
横側頭回
聴放線
関連情報
Brede Database 階層関係、座標情報
NeuroNames 関連情報一覧
グレイ解剖学 書籍中の説明(英語)
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横側頭回(おうそくとうかい、:Transverse temporal gyrus)は大脳側頭葉にある脳回ヘッシェル回(へっしぇるかい、: Heschl's gyri、Heschl's convolutions)とも呼ばれる。外側溝の内部にある側頭平面に位置し、上側頭回の一部として扱われる事もある。この領域は聴覚情報を処理する最初の大脳皮質の領域で一次聴覚野にあたる。視床の内側膝状体から聴放線を通じて聴覚情報の入力を受ける。細胞構築学的な分類であるブロードマンの脳地図の41野と42野にあたる。

前後方向に走る他の全ての側頭葉脳回とは違い、横側頭回は中央外側方向に (脳の中心に向かって) 走っているという点で、解剖学的に独特である。

ヘッシェル回という名前はリチャード・L・ヘッシェル (Richard L. Heschl) の名前から名づけられた。

参考画像

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、横側頭回に関連するカテゴリがあります。
  • シルヴィウス溝周辺失語症 (The peri-sylvian aphasias)
外側面 外側溝内部 内側面 - 上部
島回横側頭回
横側頭回
脳底部 - 眼窩面 脳底部 - 側頭葉下面 内側面 - 下部
: 終脳 (大脳, 大脳皮質, 大脳半球 (en)
前頭葉
頭頂葉

中心後回, 体性感覚野 (一次体性感覚野 (1, 2, 3,43), 二次体性感覚野 (en(5)), 楔前部 (7m) - 頭頂弁蓋 (en

頭頂小葉 (上頭頂小葉 (7l), 下頭頂小葉 (40)), 縁上回 (40), 角回 (39)

中心後溝, 頭頂間溝, 縁溝

後頭葉
側頭葉(外・下)
辺縁皮質・島皮質

島皮質

帯状回: 膝下野 (en(25), 前帯状皮質 (24,32,33), 後帯状皮質 (23,31), 脳梁膨大後部皮質 (26,29,30)

海馬傍回 (27,28,34,35,36), 海馬鉤, 海馬体,(扁桃体の一部)
※ 内側側頭葉など他の脳葉に含めて扱われることもある。

脳葉間の脳溝など
白質

交連線維 - 連合線維

内包 (内包前脚, 内包膝, 内包後脚), 放線冠, 外包, 終板, 最外包, 半卵円中心 (en

嗅索 - 分界条 - ブローカー対角束

その他

嗅球, 前嗅核, 前有孔質, マイネルト基底核/無名質

線条体/淡蒼球/腹側線条体, 扁桃体, 前障

いくつかの領域分けは大まかなものになっている。

カッコ内の番号はブロードマンの脳地図における番号である。また、ブロードマンの脳地図における領域のいくつかは複数の脳回にまたがっている。
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