村松康雄

むらまつ やすお
村松 康雄
プロフィール
本名 村松 為久(むらまつ ためひさ)[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京府(現:東京都[3][注 1]
死没地 日本の旗 日本神奈川県横浜市[4]
生年月日 (1933-04-06) 1933年4月6日
没年月日 (2024-04-11) 2024年4月11日(91歳没)
血液型 O型[5]
職業 声優俳優ナレーター
事務所 オフィス薫[3]
配偶者 村松薫
公式サイト 村松 康雄|オフィス薫
公称サイズ(時期不明)[3]
身長 / 体重 166 cm / 74 kg
活動
活動期間 1955年 - 2024年
声優:テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

村松 康雄(むらまつ やすお、1933年4月6日[1][2] - 2024年4月11日[6])は、日本俳優声優ナレーターオフィス薫所属[3]。妻はオフィス薫代表の村松薫。東京府(現:東京都)出身[3][注 1]

バイプレーヤーとして名のある声優だった[7]。主な出演作に『機動戦士ガンダム』(レビル将軍)、『フランダースの犬』(ハンス)、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(ウェザビー・スワン総督)、『名探偵コナン』(ピスコ)、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』(マイク水野)、CM『明星ラーメン チャルメラ』(チャルメラおじさん)、CM『トリスウイスキー』(トリスのおじさん)などがある[8][9][10]

来歴

幼少期は中国在住だったが、中学1年の時に太平洋戦争終結に伴う引き揚げで帰国[11]。中国では毛沢東の軍から「使役の命令書」を受け、小学生にも関わらず死体の片づけなどを行ったという[11]

大学生の頃に劇団四季の芝居に感動し、研究生として1955年に入団[9]。この頃、劇団四季創設者の浅利慶太らが「吹き替え専門の会社を作ろうか」というような話を通うバーでしており、バーのオーナーだった植村伴次郎東北新社を設立した縁から、吹き替えには草創期より出演していた[9]

劇団退団後、しばらくはフリーで活動。千葉耕市に誘われ、1965年から同人舎プロダクションに所属。以降は声優業が中心となる[9]

1988年にフリーになる[3]

1992年オフィス薫を設立[3]

2024年、体力の衰えから入院していたが、同年4月11日、そのまま妻にみとられて、老衰のため横浜市内の病院で死去[4][12]。91歳没[6]

人物

声種バリトン[3]

オフィス薫では附属声優養成所の所長も務めるなど、後進の育成に積極的であった。教え子には岩居由希子中村千絵がいる[9][7]

4級ボート免許を所持している[3]。趣味は釣り旅行[3]方言甲州弁[3]

代役・後任

2020年以降はいくつかの持ち役を降板している。村松から役を引き継いだ人物は以下の通り。

後任 役名 作品 後任の初担当作品
石川ひろあき トム 『ONE PIECE』 第967話
菊池通武 フランク・ラヴィング OK牧場の決斗 テレビ東京版追加録音部分
筒井巧 オーウェン・ラーズ スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
杉村憲司 カイザス・M・バイヤー 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE

出演

テレビアニメ

1964年
1967年
1968年
  • 怪物くん
  • 巨人の星
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
  • フランダースの犬(ハンス)
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1995年
1996年
  • 名探偵コナン(1996年 - 2015年、旗本北郎、土井文男、増尾桂造、ピスコ〈枡山憲三〉、原良治、遠田芳郎、大門源一郎、裁判長、綿貫辰造、桝田大蔵、院長、店長、土屋大輔、山口太郎、島村慶次)
  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(橋爪琢磨)
1997年
1999年
2000年
2002年
  • 冒険者(マルチェーナ神父[18]
2003年
  • ギルガメッシュ(支配人)
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2014年
2017年
  • ドラえもん(テレビ朝日版第2期)(野比のび四郎)

劇場アニメ

1969年
  • 怪物くん 砂魔人をやっつけろの巻/怪物くんとハニワ怪人の巻
1979年
1980年
1981年
1982年
  • 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(レビル[22]
1984年
1985年
1987年
1988年
1995年
1996年
  • ブラック・ジャック 劇場版(医師A)
1997年
2004年
2017年

OVA

1983年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1991年
1993年
1998年
  • 銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光(シュターデン〈2代目〉)
  • ブラック・ジャック(スタン・フィールド)
2000年
  • ヨセフ物語 夢の力(ヤコブ)
2009年
2010年

ゲーム

1995年
1996年
1997年
  • マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜(ヴィント・シグザール[28]、ドルニエ[29]、妖精族の長老[30]
1998年
2001年
2002年
2009年
2011年
  • The Elder Scrolls V: Skyrim(同胞団の兵士 他)
2012年
2013年

ドラマCD

ラジオドラマ

  • サテライト・オペレーション 小松左京作(1981年)
  • 通りすがりのレイディ 新井素子作(1983年、キャスター)

吹き替え

担当俳優

M・エメット・ウォルシュ
チョ・ギョンファン
デイキン・マシューズ
トロイ・エヴァンス
ネッド・ビーティ
フィリップ・ベイカー・ホール
  • インサイダー(ドン・ヒューイット) ※ソフト版
  • ゴーストバスターズ2(警視総監) ※ソフト版
  • マグノリア(ジミー・ゲイター)
マイケル・ガンボン

映画

ドラマ

アニメ

人形劇

特撮

ボイスオーバー

テレビドラマ

映画

  • 大日向村の46年 満州移民・その後の人々(1986年、解説)

舞台

  • オフィス薫公演
    • 付属養成所発表公演「セイムタイム・ネクストイヤー」 二幕一場(2003年、演出)
    • 付属養成所公演「孔雀館」(2004年、演出)
    • 劇団プレイヤーズ・ステーション公演「かもめ」(2007年、演出)

CM

CD

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b 山梨県と書かれた資料もある[2]

シリーズ一覧

  1. ^ 『GGENERATION』(1998年)、『ZERO』(1999年)

出典

  1. ^ a b 『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月、653頁。ISBN 4-415-00878-X。 
  2. ^ a b c 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、292-293頁。ISBN 4-87376-160-3。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k “村松 康雄”. オフィス薫. 2020年2月15日閲覧。
  4. ^ a b “村松康雄さん死去 91歳、老衰 声優「フランダースの犬」ハンス役”. スポニチアネックス (2024年4月21日). 2024年4月21日閲覧。
  5. ^ “村松 康雄|声優名鑑”. 声優グランプリweb. 2020年2月15日閲覧。
  6. ^ a b “村松康雄が永眠しました。”. オフィス薫 (2024年4月18日). 2024年4月19日閲覧。
  7. ^ a b “岩居由希子が学んだ声優界の「優勝劣敗」とは”. 神谷明・日髙のり子 TALK!×3. nachtm (2020年3月11日). 2024年4月20日閲覧。
  8. ^ “声優名鑑”. 声優グランプリweb. 2021年3月14日閲覧。
  9. ^ a b c d e “(1)感情を演じようとするのではなく、意識の動きを表現する”. 声グラWEB (2010年12月20日). 2014年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月3日閲覧。
  10. ^ “主な出演作品 村松 康雄 ‐Yasuo Muramatsu‐”. オフィス薫. 2024年4月20日閲覧。
  11. ^ a b “(2)演じるためには、観察する目をもっていなければならない”. 声グラWEB (2010年12月20日). 2011年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月20日閲覧。
  12. ^ “声優村松康雄さん死去、91歳「ガンダム」「フランダースの犬」やCM「チャルメラ」も”. 日刊スポーツ (2024年4月20日). 2024年4月20日閲覧。
  13. ^ “0戦はやと”. メディア芸術データベース. 2016年9月7日閲覧。
  14. ^ “若草のシャルロット”. メディア芸術データベース. 2022年5月14日閲覧。
  15. ^ “闘士ゴーディアン”. メディア芸術データベース. 2016年9月14日閲覧。
  16. ^ BAD TASTE 編「第1章 聖戦士たち --キャラクター&メカニック-- Character File」『聖戦士ダンバイン大全』双葉社、2004年3月5日、63頁。ISBN 4-575-29653-8。 
  17. ^ “愛少女ポリアンナ物語”. メディア芸術データベース. 2022年5月10日閲覧。
  18. ^ “冒険者”. 日本アニメーション. 2016年9月14日閲覧。
  19. ^ “キャストリスト”. 新釈 眞田十勇士 公式サイト. 2010年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月12日閲覧。
  20. ^ “各話あらすじ|ねぎぼうずのあさたろう”. 東映アニメーション. 2016年8月6日閲覧。
  21. ^ “キャラクター人気投票<チャイカ総選挙>実施決定!!”. 「棺姫のチャイカ」公式サイト. 2016年9月14日閲覧。
  22. ^ “機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編”. メディア芸術データベース. 2020年11月28日閲覧。
  23. ^ “カムイの剣”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
  24. ^ “妖獣都市”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
  25. ^ “クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 夕陽のカスカベボーイズ”. メディア芸術データベース. 2020年11月28日閲覧。
  26. ^ “吸血鬼ハンターD”. メディア芸術データベース. 2016年9月14日閲覧。
  27. ^ “ラブ・ポジション ハレー伝説”. 手塚治虫公式サイト. https://tezukaosamu.net/jp/anime/82.html 2016年5月3日閲覧。 
  28. ^ “ヴィント・シグザール”. ザールブルグどっとこむ. ガスト. 2004年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月29日閲覧。
  29. ^ “ドルニエ”. ザールブルグどっとこむ. ガスト. 2004年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月29日閲覧。
  30. ^ “妖精族の長老”. ザールブルグどっとこむ. ガスト. 2004年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月29日閲覧。
  31. ^ “ドルニエ”. ザールブルグどっとこむ. ガスト. 2004年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月29日閲覧。
  32. ^ “妖精族の長老”. ザールブルグどっとこむ. ガスト. 2004年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月29日閲覧。
  33. ^ “ガリバー旅行記”. 金曜ロードSHOW!. 2016年7月13日閲覧。
  34. ^ “スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望”. 金曜ロードSHOW!. 2016年7月30日閲覧。
  35. ^ “007 ゴールドフィンガー(若山弦蔵版)”. 【吹替え専門サイト】ふきカエル大作戦!!. 2016年8月6日閲覧。
  36. ^ “チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密”. 【吹替え専門サイト】ふきカエル大作戦!!. 2016年8月6日閲覧。
  37. ^ “ナショナル・トレジャー”. Disney Blu-ray&Digital. 2024年1月20日閲覧。
  38. ^ “ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記”. Disney Blu-ray&Digital. 2024年1月20日閲覧。
  39. ^ “ヒューゴの不思議な発明”. 【吹替え専門サイト】ふきカエル大作戦!!. 2016年8月6日閲覧。

外部リンク