山田富士郎
山田 富士郎(やまだ ふじろう、1950年11月4日 - )は、歌人。新潟県出身・在住。「未来」選者。本名、山田富士雄[1]。
人物
新潟市のキリスト教徒の家系に生まれる。立教大学文学部日本文学科卒業。在学中は井上宗雄に中古中世和歌を学んだ。藤田湘子に師事して俳句を作った後、1981年頃より短歌に転向。1985年に未来短歌会に入会し、岡井隆に師事。
1987年、連作「アビー・ロードを夢みて」で第33回角川短歌賞を受賞。1991年、歌集『アビー・ロードを夢みて』で第35回現代歌人協会賞を受賞。2001年、歌集『羚羊譚』で第6回寺山修司短歌賞と第1回短歌四季大賞を受賞。1999年に新潟県在住の超結社研究会「うたの会」を立ち上げ、現在代表。「歌壇」にて、新潟県出身の歌人・會津八一の評伝を連載した。
著書
- アビー・ロードを夢みて 歌集 雁書館 1990.11
- 短歌と自由 歌書 邑書林 1998.1 ISBN 4897092612
- 羚羊譚 歌集 雁書館 2001.11
- 昭和短歌の再検討 砂子屋書房 2001.7 ISBN 4790405656
- 現代短歌一〇〇人二〇首 邑書林 2001.9 ISBN 4897093694
- 山田富士郎歌集 (現代短歌文庫 (57)) 砂子屋書房 2005.6 ISBN 4790408523
- 歌集 商品とゆめ 砂子屋書房 2017.11 ISBN 978-4-7904-1663-0
代表歌
- さんさんと夜の海に降る雪見れば雪はわたつみの暗さを知らず/『アビー・ロードを夢みて』
- 異星にも下着といふはあるらむかあるらめ文化の精髄なれば/同上(2010年12月5日の朝日新聞「天声人語」に引用された。)
- 兄妹(けいまい)のくちづけのごとやさしかるひかり降る墓地 手放しに泣く/同上
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.468
外部リンク
- 東郷雄二「今週の短歌 144:2006年2月 第4週 山田富士郎 または、神の不在と世紀の悪意に耐える日常」(山田富士郎作品書評)
- 「現代歌人ファイルその131:山田富士郎」-トナカイ語研究日誌 (同上)
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