化学元素発見の年表

化学元素発見の年表(かがくげんそはっけんのねんぴょう)は、元素発見順に並べた年表である。

いくつかの元素は先史時代からすでに知られており、それについては正確な発見の年は不明であるが、その他の歴史時代以降に発見された元素の多くは、発見された年が歴史に記録されている。

古代

人類は紀元前3,000年から4,000年頃には隕鉄から鉄器を製造していたようだが、製鉄技術は紀元前1500年頃のヒッタイト王国(ハッティ)に興った。

9世紀

年表:9世紀

13世紀

年表:13世紀

15世紀

年表:15世紀

17世紀

年表:17世紀

18世紀

年表:18世紀

コバルトの語源はドイツ語Koboldコボルトという精霊)に由来。
  • 1741年 - 白金チャールズ・ウッド(英語版)イギリス)が鉱石をイギリスのW・ブラウンリッヒに送った。その性質が調べられ1750年、王立学会で発表された。
  • 1748年に出版された『南米諸王国紀行』でアントニオ・デ・ウジョーア(スペイン)はコロンビアのピント川の近くで発見されたプラチナ鉱石の存在をヨーロッパに紹介した。
プラチナの語源はスペイン語plata)に縮小辞-inaを接尾したplatina(小さい銀)に由来。
Hydrogenの語はギリシャ語ὕδωρ(hýdōr、)とγεννάω(gennáō、生む)に由来。
Telluriumの語はラテン語の単語tellus地球)に由来。
Yttriumの語はイッテルビースウェーデンにある村名)に由来。

19世紀

年表:19世紀

Heliumの語はギリシャ語のἥλιος(hḗlios、)に由来。
Ytterbiumの語はYtterby(スウェーデンにある町名)に由来。
Argonの語はギリシャ語のἀργός(ārgós、働かない)に由来。

20世紀

年表:20世紀

Lutetiumの名はLutetia(パリの古名)に由来。
hafniumの名はコペンハーゲンのラテン名ハフニヤに由来。
レニウムはライン河にちなむ。
フランシウムの名はフランスから。
  • 1940年
  • 1941年 - プルトニウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ合衆国)でグレン・シーボーグ(アメリカ)、エドウィン・マクミラン、Arthur C. Wahl、Joseph W. Kennedy、エミリオ・セグレにより発見。
  • 1944年 - キュリウムは、カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ合衆国)及びシカゴ大学(アメリカ)でグレン・シーボーグ、Ralph A. James、アルバート・ギオルソ(Albert Ghiorso)により発見。
  • 1945年
    • アメリシウムはシカゴ大学(アメリカ)でグレン・シーボーグ、Leon O. Morgan、Ralph A. James、アルバート・ギオルソにより発見。
    • プロメチウムはJacob A. Marinsky(アメリカ)、Lawrence E. Glendenin(アメリカ)、Charles D. Coryell(アメリカ)により発見。
  • 1949年 - バークリウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でグレン・シーボーグ、アルバート・ギオルソ、Stanley G. Thompson、Kenneth Street Jr.により発見。
  • 1950年 - カリホルニウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でグレン・シーボーグ、アルバート・ギオルソにより発見。
  • 1952年 - アインスタイニウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソ、ロスアラモス国立研究所(アメリカ合衆国)でグレッグ・チョッピン(Greg R. Choppin)、アルゴンヌ国立研究所(アメリカ)とがそれぞれ独自に発見。
  • 1953年 - フェルミウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソ、ロスアラモス国立研究所(アメリカ合衆国)、アルゴンヌ国立研究所(アメリカ)とがそれぞれ独自に発見。
  • 1955年 - メンデレビウムは、カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソ、グレン・シーボーグ、Evans G. Valens、Bernard Harvey、グレッグ・チョッピンにより発見。
  • 1958年 - ノーベリウムはノーベル物理学研究所(スウェーデン)により発見。但し現在では1958年のカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソ、グレン・シーボーグ、John R. Walton、Torbørn Sikkelandによる発見が正式とされる。
Nobeliumの語はAlfred Nobelアルフレッド・ノーベル)に由来。
  • 1961年 - ローレンシウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソ、Torbjorn Sikkeland、Almon Larsh、Robert M. Latimerにより発見。
Lawrenciumの語はErnest Lawrence(アーネスト・ローレンス)に由来。
ラザホージウムはアーネスト・ラザフォードに因む。
  • 1970年 - ドブニウムはカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソらにより発見。
Dubniumの語はロシアの地名Dubnaに由来。
  • 1974年 - シーボーギウムはドブナ原子核共同研究所(ソ連)により発見。但し現在では1974年のカリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)でアルバート・ギオルソらによる発見が正式とされる。
  • 1976年 - ボーリウムはドブナ原子核共同研究所(ソ連)でY. Oganessian らにより発見。但し現在では1981年重イオン研究所(ドイツ)でペーター・アルムブルスター(Peter Armbruster)とゴットフリート・ミュンツェンベルク(Gottfried Münzenberg)による発見が正式とされる。
  • 1982年 - マイトネリウムは重イオン研究所(ドイツ)でペーター・アルムブルスターとゴットフリート・ミュンツェンベルクにより発見。
マイトネリウムはリーゼ・マイトナーに因む。

21世紀

年表:21世紀

脚注

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  1. ^ 『目で見る化学‐111種の元素をさぐる』(ロバート・ウィンストン著)より。

関連項目

物理化学
有機化学
無機化学
主要賞
研究施設
時系列
学会
その他