ラードーン

ヘーラクレースとラードーン(ローマ時代レリーフ

ラードーン古希: Λάδων, Lādōn)は、ギリシア神話に登場する、ヘスペリデスとともに黄金の林檎を守っていた、100の頭を持つドラゴン長母音を省略してラドンとも表記される。

テューポーンエキドナないしガイアとの間の、またはポルキュースケートーの間の子であるといわれる[1]。百の頭があるため常に眠らずに黄金の林檎を守っていた。

彼はヘーラクレースの十二の難行、「黄金の林檎を取ってくる」冒険の際に、ヒュドラーの毒のついた矢によって殺された[2]ヘーラーはラードーンを天空に上げりゅう座とした[1]。ただし、ヘーラクレースはアトラースに黄金の林檎を持って来させたためラードーンは退治していないともいわれる[3]

また、この他にアルカディアを流れる川とその河神にも同名のものが存在する[4]

出典

  1. ^ a b 『ギリシア・ローマ神話辞典』298頁。
  2. ^ 『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』858頁。
  3. ^ 『ギリシア・ローマ神話辞典』241頁。
  4. ^ 『ギリシア・ローマ神話辞典』297頁。

参考文献

  • 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年2月。ISBN 4-00-080013-2。 
  • ジャン=クロード・ベルフィオール『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』大修館書店、2020年7月。ISBN 978-4-469-01289-7。 

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、ラードーンに関連するカテゴリがあります。
神々
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
下位神
ティーターン
ティーターン
十二神
後裔の神々
原初の神々
海洋の神々
河川の神々
ポタモイ
冥界の神々
クトニオス
その他の神々
ニュンペー
オーケアニス
ネーレーイス
ナーイアス
プレイアス
ヘスペリス
その他
怪物
英雄
出来事
アイテム
神殿
原典
芸術
関連項目
  • ポータル 神話伝承
  • カテゴリ カテゴリ