ムギクサ

ムギクサ
ムギクサの全体像
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: オオムギ属 Hordeum
: ムギクサ H. murinum
学名
Hordeum murinum Linnaeus
英名
wall barley
false barley

ムギクサHordeum murinum)は、単子葉類イネ科オオムギ属に属する雑草の一種。

特徴

一年生植物または越年草。芒の長い小穂をつける。海岸の砂地、荒地、草地などに生え、オオムギに似たをつけるヨーロッパ原産で明治初期に侵入した帰化植物である。日本では、本州以南に分布し、世界の温帯地域に分布する。

草丈は10から50cm程度になる。稈(茎)には、はっきりした葉耳がある。春から夏にかけて、根元で枝分かれして稈をそう生する。

5から7月に穂を出し、穂の長さは5-15cmで、5cm位の芒のある両性の小穂とその両側に雄性の小穂を密に着け、二条オオムギに似る。

亜種

  • H. murinum subsp. murinum
  • H. murinum subsp. glaucum
  • H. murinum subsp. leporinum オオムギクサ

利害

普通の雑草である。

オオムギの品種改良のための遺伝子源とされることがある。

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』平凡社、1982年、ISBN 4-582-53501-1
  • 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七『日本帰化植物写真図鑑』全国農村教育協会、2001年、ISBN 4-88137-085-5

外部リンク

  • ムギクサ(国立環境研究所 侵入生物DB)
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