ビン・スカリー

ビン・スカリー
(ヴィン・スカリー)
プロフィール
本名 Vincent Edward Scully
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク市ブロンクス区
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 1927年11月29日
没年月日 2022年8月2日 (94歳没)
職歴 ブルックリン・ドジャース
→ロサンゼルス・ドジャース球団専属アナウンサー(1950年 - 2016年)
活動期間 1950年 - 2016年
ジャンル スポーツ
出演番組・活動
出演中 専属プロ野球球団の試合中継
アナウンサー: テンプレート - カテゴリ

ビン・スカリー[注 1][注 2]ヴィン・スカリー[注 3]Vin Scully[注 1]1927年[注 1]11月29日 - 2022年8月2日)は、アメリカ合衆国アナウンサー[注 1]ニューヨーク市ブロンクス区生まれ[注 1]

人物

1950年から[注 1][2][6]メジャーリーグベースボール(MLB)に加盟するプロ野球球団、ブルックリン・ドジャース(1958年より、ロサンゼルス・ドジャース)の専属実況アナウンサーとして活動[注 1][4][2]

1953年に25歳でワールドシリーズの実況を担当。以来、25回の実況を担当[2]。また、オールスターゲームも12回[2]を担当。選手個人による大記録の達成シーンについても、1956年のワールドシリーズでのドン・ラーセン完全試合を始め、サンディー・コーファックスの完全試合[2]ハンク・アーロンの通算715号本塁打[2]野茂英雄ノーヒットノーラン1996年[2][3]で実況を担当。

決まり文句や絶叫に頼らず[注 1]、大記録達成時には歓声や拍手を聴かせるため沈黙に徹する手法[注 1]が特徴で、「20世紀で最も偉大なスポーツ・アナウンサー[注 1]ドジャースの声[5][3]ロサンゼルスの声[2]といわれる。

野球以外ではNFL中継やPGAツアーマスターズ中継でも実況を担当した。NFL中継では、伝説的プレイ『ザ・キャッチ』が生まれた1981年シーズンのNFCチャンピオンシップゲームサンフランシスコ・フォーティーナイナーズダラス・カウボーイズ)における実況で知られる[7]

1982年アメリカ野球殿堂よりフォード・C・フリック賞が授与された。[3]

2016年限りで引退を公表している。これに先立ちロサンゼルス市議会は同年1月、ドジャー・スタジアム近くの「エリシアン・パーク通り」を「ビン・スカリー通り」に改名する決議を行なった[8]

9月25日のコロラド・ロッキーズ対ドジャース戦が本拠地での最後の実況となり、翌週の10月2日に行われたドジャース対サンフランシスコ・ジャイアンツAT&Tパーク)を最後に、67年にわたる実況生活にピリオドを打った。

11月16日、大統領自由勲章を受章[9]

2022年8月2日死去。94歳没[10]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b c d e f g h i j 日外アソシエーツ編『現代外国人名録2012』(2012年、日外アソシエーツ発行。コード:ISBN 978-4816923524)より、「ビン スカリー」の項目を参照[1]
  2. ^ 参考…「ビン・スカリー」と表記する資料:[2][3]
  3. ^ 参考…「ヴィン・スカリー」と表記する資料:[4][5][6]

出典

  1. ^ ビン スカリー とは - コトバンク
  2. ^ a b c d e f g h i 「ロサンゼルスの声」ビン・スカリー氏、続投表明  86歳、66年目 - 『ZAKZAK』(by夕刊フジ)2014年7月31日付野球ニュース
  3. ^ a b c d “ドジャースの声”87歳スカリー氏 来季も続投決定「喜ばしいこと」 - 『スポニチアネックス』2015年8月29日14時56分
  4. ^ a b 岩佐 徹のon-air/off-air(岩佐の公式サイト)内「MY BOOK」(岩佐のアナウンサー人生などをつづったページ)(リンク先は、インターネット・アーカイブ=以下、同2007年10月9日付保存キャッシュ)より、アナウンスについて考える(その2)(同2007年10月26日付保存キャッシュ)→憧れのアナウンサー(同2007年10月28日付保存キャッシュ)
  5. ^ a b 烏賀陽正弘著『超入門 メジャーリーグの英語 副音声の方が10倍面白い』(2012年、PHP研究所発行。コード:ISBN 978-4-569-80589-4)より、第3章「メジャーリーグ観戦の基礎知識」→「これだけ違うメジャーリーグ」→「(1)コメンテーターに強い個性がある」を参照。
  6. ^ a b ロバート・ホワイティング著、松井みどり翻訳『野茂英雄 日米の野球をどう変えたか』(2011年、PHP研究所発行。コード:ISBN 4569793096)より、第1章「ありがとう、野茂」→「メジャーリーグの救世主」を参照。
  7. ^ “Watch: Vin Scully calling the 1981 NFC Championship game and "The Catch"”. USA TODAY. (2022年8月3日). https://touchdownwire.usatoday.com/2022/08/03/vin-scully-the-catch-49ers-cowboys-1981-nfc-championship/ 2023年3月31日閲覧。 
  8. ^ “ドジャースの声”スカリー氏 本拠地近くに“通り”が誕生へ - スポーツニッポン、2016年1月30日
  9. ^ “大統領自由勲章にスカリー氏 “ドジャースの声”として長年の功績”. スポニチアネックス. (2016年11月17日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/17/kiji/K20161117013740380.html 2016年11月17日閲覧。 
  10. ^ “Dodgers icon Vin Scully dies at 94”. www.foxla.com. 2022年8月3日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • ロサンゼルス・ドジャースのアナウンサー・キャスター - 『MLB.com』より(英語)
  • 1978: メル・アレン & レッド・バーバー
  • 1979: ボブ・エルソン
  • 1980: ラス・ホッジス
  • 1981: アーニー・ハーウェル
  • 1982: ビン・スカリー
  • 1983: ジャック・ブリックハウス
  • 1984: カート・ガウディ
  • 1985: バック・キャネル
  • 1986: ボブ・プリンス
  • 1987: ジャック・バック
  • 1988: リンゼイ・ネルソン
  • 1989: ハリー・ケリー
  • 1990: バイ・サーム
  • 1991: ジョー・ガラジオーラ
  • 1992: ミロ・ハミルトン
  • 1993: チャック・トンプソン
  • 1994: ボブ・マーフィー
  • 1995: ボブ・ウォルフ
  • 1996: ハーブ・カーニール
  • 1997: ジミー・ダドリー
  • 1998: ハイメ・ハリン
  • 1999: アーク・マクドナルド
  • 2000: マーティー・ブレナマン
  • 2001: フェロ・ラミレス
  • 2002: ハリー・カラス
  • 2003: ボブ・ユッカー
  • 2004: ロン・シモンズ
  • 2005: ジェリー・コールマン
  • 2006: ジーン・エルストン
  • 2007: デニー・マシューズ
  • 2008: デイブ・ニーハウス
  • 2009: トニー・クーベック
  • 2010: ジョン・ミラー
  • 2011: デイブ・バンホーン
  • 2012: ティム・マッカーバー
  • 2013: トム・チーク
  • 2014: エリック・ナデル
  • 2015: ディック・エンバーグ
  • 2016: グラハム・マクナミー
  • 2017: ビル・キング
  • 2018: ボブ・コスタス
  • 2019: アル・ヘルファー
  • 2020: ケン・ハレルソン
  • 2021: アル・マイケルズ
  • 2022: ジャック・グラニー
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