スミトラー

双子を生んだスミトラー(真ん中の上段)

スミトラーSumitrā, : सुमित्रा)は、インド叙事詩ラーマーヤナ』に登場する女性。ダシャラタ王の妃で、ラクシュマナシャトルグナの母。

ダシャラタ王は王子誕生を祈願した馬祀祭において神々の使者から天上の甘露を授かった。これをカウサリヤーが半分譲り受けた後、スミトラーは残った甘露のさらに半分を授かって、残りをカイケーイー妃にわたした。しかしダシャラタ王はカイケーイー妃に与えられたうちの半分をスミトラーに与えることを望んだため、カイケーイーは半分を得て残りを再びスミトラーに与えた。こうして天上の甘露を二度与えられたスミトラーは双子を懐妊し、後にラクシュマナとシャトルグナを生んだとされる。

登場人物
イクシュヴァーク王家
ヴァナラ
ラークシャサ
鳥族
その他の登場人物
地名
挿話
派生文学
  • ラグ・ヴァンシャカーリダーサ作)
  • ラーヴァナヴァダ(ラーヴァナの殺戮, バッティ作)
  • マハーヴィーラチャリタ(大武勇の行状, バヴァブーティ作)
  • ウッタララーマチャリタ(ラーマ王の後日物語, バヴァブーティ作)
  • バーララーマーヤナ( ラージャシェーカラ作)
  • ラームチャリトマーナス(トゥルシーダース作)
  • ラーマキエン
  • 宝物集
関連項目
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