アンリ・メショニック
アンリ・メショニック(Henri Meschonnic、1932年9月18日 - 2009年4月8日)は、フランスの言語理論家、随筆家、翻訳家、詩人。フランス・パリ出身。ユダヤ系フランス人。パリ第8大学教授。
ヴィクトル・ユゴー、ジェラール・ド・ネルヴァルなどフランス詩人の研究やヘブライ語聖書のフランス語翻訳で知られる。
人物・来歴
著書において多くの作家、詩人を取り上げるが、その大半を批判的に論じており、メショニックは非常に論争的(polémique)な人物だと評されることが多い。
パリ第八大学では、ジル・ドゥルーズ、ルネ・シェレール、リオタールなどが同僚であった[1]。ドゥルーズとの間で交わされた書簡は雑誌「ヨーロッパ」のメショニック特集号に掲載された[2]。
1972年に『献辞 ことわざ』でマックス・ジャコブ賞を受賞。
1973年に発表した著作『記号と詩篇』でアリストテレス的・キリスト教的言説を支配する二元論的思考形態を批判し、キリスト教的主体に対してユダヤ教的主体の復権を唱える。このことによって、メショニックは当時のフランス思想界において、エマニュエル・レヴィナスと並ぶユダヤ的思想家の一人に数えられることになった。
1980年代から竹内信夫、石田英敬らがメショニックの日本への紹介をおこなっている。
1996年にランシエール、グリッサンらと共に来日し、当時の東大総長であった蓮實重彦が企画したシンポジウムで発表している。[3]。
2009年にメショニックが亡くなった際、現代詩手帖8月号に詩人の安川奈緒が追悼記事を書いている。
翻訳
参考文献
- 『詩学批判 詩の認識のために』竹内信夫訳、未來社、1982年
脚注
外部リンク
- 石田英敬研究室 文献一覧
- アンリ・メショニック研究会
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